日本文化では「型」というものを大事にしています。
型とは単に形や格好だけでなく、その中に「理(ことわり)」を含んでいます。
型の中の形や動きには、なぜそういう形なのかなぜそう動くのか、その全てに意味があります。
1は「ぶつかり」で2は「譲歩」です。
体のぶつかりもありますが、意志のぶつかりでもあります。
合気道では、ぶつかりをそのままにしない。こちらの意志だけ通してもいけない。
相手の意志も尊重するから譲歩をします。
そして譲歩した状態で互いの納得する方向付けをします。それが「調整」3です。
方向付けが出来たら「決定」する。4です。
その間にも駆け引きがあります。攻めがあり転換があります。
一つの技・型の中にいろんな要素が含まれています。
日常の暮らしや仕事にも存在する普遍の要素です。
それらをよりしっかりと意識出来るように、1、2、3、4の号令や、上から回して、送り出して、足を入れ替えてなどの動作を大きな声ではっきりと言って型を行うことにしました。
単に流れのままに動くのではなく、自分が今何をするのかをしっかり理解しながら動く、声に出して動く、有言を実行する。
初心者のうちに癖付けしようと思います。