僕がHPを作ったりいろんな掲示板に書き込んだりしてるから、僕のことをPCの知識が豊富にあると思ってる人もいると思います。
ところがどっこい、僕はPCの知識はほとんどといってよいほど何もないのです。
ごく普通の専門用語の知識もないからちょっとカタカナ言葉が出てくるともうわかりません。
当然ブラインドタッチなど出来るわけがない。
ま、そんな状態ではあるけど今のところネット活動そのものに支障はないと思っているので、まったく勉強する気がありません。

ネットではいろんなことを多方面に書き込んではいますが、それはPCについての知識がなくても使い方さえ理解すれば大丈夫なソフトのおかげです。
このソフトのおかげで僕だけでなく、多くの人がPCを使いこなせるからどんどん普及していく。僕はそれでええんやないかと思います。僕がネットで勝負するところは「書き込み」の部分。合気道論を展開したり教育や社会について論じたり、人と交流を広げたり深めたりする会話の技術で勝負しています。別に凝ったHPを作ったりする趣味はないです。
これが僕のネットやPCとの接し方であって、それについて他人様から何を言われても平気ですね。
僕とお付き合いしてくれる人に多大な迷惑が掛からない使い方をしてれば、それでいいと思います。
これで僕がPC教室の講師にでもなるとかいうんやったら問題でしょうけどね。

武道や武術の世界も同じようなものだと思います。自分の求めることに合った武道や武術を選択して、自分の生活パターンに合った修行の仕方をすればいい。
自分のやっているもの以外に興味がないという人もいるでしょうし、それはそれでいいと思いますけど、他を知るということは、結局は自分が何であるかを知ることに大変有効だから、僕としては大いに勧めたいところです。

ところがこういうのを勘違いする人がいます。他と自分を比較するまではいいけど他を中傷する人がいる。それも公然とそれが正義であるかのように。
まだ自分がどこの何物であるか明かしての批判なら責任の取りようもあるでしょうが、自分の姿を隠して他人を中傷する人の多いこと多いこと。

いや、今日はそんなことを話すつもりはないのでここまでにします。

PCでなんとかいくつかのソフトは使えるけど、まったくハードの部分はわかりません。だから僕はPC教室の講師にはなれません。これはごく当たり前のことと思います。
しかし武道武術の指導者には、ハードがわかっていない指導者が実に多いと思います。

確かに町のPC教室のようなところの講師ならハードの基礎知識くらいで勤まるかも知れませんが、彼らは彼らの分というものをわきまえているでしょう。
でも武道武術の世界にはソフトとハードの区別がつかない、あるいはそんなものが存在することすら知らない人がたくさんいて、自分の好きなように武術理論を展開してます。
PCのことでもわかるように確かにハードの部分は面白くないかも知れません。技だっていかにも効きそうな痛そうな強く見えそうな技が人気があって、地味な原理原則の理解は人気がないかも知れません。普及ということを考えればソフト路線を拡大していくのは正解だと思います。

しかしみんながみんなソフトばっかり求めてハードを学ばないとしたら、新しいソフトは誰が作るんでしょう。新しい技の創造は一体誰が行うのでしょう?
合気道は宇宙の原理原則を学ぶ道であり、技はどんどん産み出していくものと開祖はおっしゃられました。
僕の追及する道はまさにそれであり、他の合気道家の方々の追及する道とは違うかも知れません。

一般の合気道の方々が「基本技」とされているものさえも、僕にしたらまだまだ原理原則の解明に至るものではないと感じています。
これは今までに多くの道場や指導者に接してきて、僕が感じてきたことです。

たとえば、ひとつの技を教えるにしても、なぜ技が掛かるか、なぜ技が掛からないかを具体的に目に見える物理法則で説明を行う指導者を見たことがない、と言っても過言ではありません。
物理法則なのですから、各人各シチュエーションによって違う形があるはずです。基本段階で物理法則に則した形を教えている道場は、まずないのではないでしょうか。大体が前で指導者が行った形を真似るだけ、上級の人が自分のやり方を下級の人に教えるだけ。あるところでは号令に合わせてみんなで同じ動作を行うとか、踊りのように技の始まりから終わりまでの時間が決まっているようなところもあるかと思います。
合気道は難しくて習得に何十年も掛かるとかいう話も聞きますが、それはきっと何十年も掛けたい人がいるからなんでしょうね。それはそれでその人の選択であって、人によっては長く続けることに大きな意義を感じる人もいるはずです。
僕はそういうのを否定しているのではありませんよ。PCを習う人もPCの学校もそれぞれ目的があってその目的を達成出来るところに行けばいいんんだから、武術でも合気道でもそれは構わないと思いますし、それについて優劣をつけたいとも思いません。
僕もPCの難しいことはわからなくてもなんら劣等感もありませんし、別にわかる人のことを尊敬するわけでもないですから。
僕とは価値観が違うし役割が違う。ただそれだけの話ですね。

そういうことでうちの合気道はハード部分、特に将来的に合気道を人に教えたいと思っている人は、合気道の何たるかと宇宙の原理原則を理解する必要があると思うので、その部分を徹底的に教えます。
この世の中の原理原則なんてものは実に単純なものですから、一年もうちに通って真面目に稽古すれば習得出来ると思います。
そんな簡単なものを学んで満足してもらっては困りますから、うちの人たちにはそれからはその原理原則を生かして自分たちで独自のソフトを作り出してほしい、そしてそれを世に広めてほしいと考えているわけです。

と、こんなふうなことを言えば言うほど、独善的だとか生意気だとか言う人がどんどん出てくるわけですけど、これは僕の考え方や価値観を説明しているだけであって、別に他人の価値観を否定しているわけではないんですよ。人は人自分は自分ということを言っているだけですからね。
だから僕は自分のことを人に批判されても怒るということがないのです。「あ、そう。ご意見ありがとさん」でしまいです。
なんだか世間には武道・武術の討論が好きな人もいるらしいですが、僕は基本的に武道・武術なんてもんは討論出来ないものと思ってます。そんな面倒くさいこと時間を掛けてやるくらいだったら、さっさと会って手合わせしたらいいじゃないですか。
僕は討論をするためにネット活動をしてるわけではないです。まともな話し合いが出来る人、ものごとを素直に観察出来る人、そういう人を探しているのです。
そんな人でないと将来的に理解し合えることはないだろうと思うし、ややこしい人を相手にしてあげるのは現時点では僕の仕事ではないと思っています。
遊びとしてはとても好きですけど。(笑)

僕はこの武道武術の世界って、結構被害妄想の人が多いんじゃないかと感じます。
もっと自信を持ってくださいよ。
何のために武道修行やってるんですか?