「一家の大黒柱」
昔はお父さんたちはこう呼ばれてました。今はどうでしょう。
そう思われてるお父さんがどれくらいいます?

お父さんのことそう思ってるお母さんや子供がどれくらいいます?
今の家には大黒柱なんてもんがない家も多いんでしょうが。

仕方ないのですよ、世の中こんな時代なんですから。
今の世の中、男でないとやれない仕事がどれだけありますか?
そう、無いんです。
今は男でも女でも出来る仕事しかない。いや、女性がやる仕事がほとんどと言ってもいいかも。
だから今の男はどんどん役立たずになっていく。自分の価値を高めようがないし存在価値に自信がなくなるからどんどん堕落していきます。

男の仕事は古来から、戦争とマツリゴトって決まってます。
この今の日本は戦争はないし政治に命を掛ける必要もない。自分やら一族の命が掛かった重大な判断を行うことが男の仕事。だから体も頭もそんなふうに出来てます。
それをどこぞから入ってきた変な平等思想でもってどんどん潰してきたのが、戦後のこの国です。結局一億2千万が「総女性化」してしまった。
(なにぶん10年以上前の文章なので女性の方々、すみません)
この頃、本当か嘘か知りませんが、男の精子の数が減ってきたとか、人工授精や試験管で他人の精子でSEXもしないで子供つくるとか、そんな話がありますね。これにクローンなんかが絡んできたら、マジで男は要らないようになります。そしてますます男は精神的に去勢されていって、女性化します。
犬のオスというのはリーダー以外は去勢されてしまうらしいですね。
もっともこの僕も家では精神的去勢状態だし、外に出てもサカリたくても相手にしてもらえないから、犬と同じと言えば同じなんですが・・・

人として強くなりたいと思ったらどうしたらいいか。
武道は大抵の人が強くなりたいからやるんでしょね。人によって肉体を強くするか精神を強くするかその比率は違うにしても。
でもただ単に武道をやったからといって強くなれるものではないです。強くなるためには法則がある。その法則にしたがって鍛錬をしないとちっとも強くなんかなりません。

偏って強くなる部分は出来ますよ。しかし偏ったら強い部分と弱い部分が出来て全体的な強さとしては変わらないということになるのではないでしょうか。
武道によってはそれでよしとする武道もあるでしょうが、合気道はそうではない。

合気道は中心から縦横斜め全方向に放射状に力が出ていってあらゆる部分に中心からの力が均等に伝わらないといけません。力が出て行ってるときは弱点の部分があるといけないのです。
合気道は何よりもバランスが重視される「ツルギ技」ということなのですね。

大黒柱は家の中心にあって家の全部の重みを支える大切な柱。だから太い柱なのですが、それでもこの柱一本だけしかなかったら大して強くないのです。まず一本では立ってられません。
周りの柱があって、それらと繋がってるから立つことが出来るし、周りの柱が多ければ多いほどしっかりしてくるものです。

人間だって一緒ですよね、いくら太くて立派な人でも一人だったらちょっと小突いたらこけてしまう。周りの人の力を借りて人は立ってられるのだから、自分が大黒柱だからといってあんまり威張るものではありません。
でも、いざというときは自分がみんなを支えるんやという「気持ち」だけは忘れたらいけないと思います。

強くなりたいと思ったら、自分一人で強くなれると思ったらいけません。絶対に他人の力が必要。だから人の力を利用したらよいのです。問題はその力の利用の仕方であり、どんな力を利用するかを考えましょう。
合気道的に言えば「宇宙の力」。そしてこの地球上で最大にしてすべてのものに公平に与えられている力、すなわち「重力エネルギー」を利用するのです。
重力エネルギーの一番効率のよい利用の仕方。それは支えるということ。50キロしか体重のない人でも50キロの物を持ったら100キロのエネルギーを持つことになります。
だから僕の合気道は、まず人を支えろ、支えるためにまず下から食い込め潜り込め、ということをうるさく言うわけです。

人間は非常に精密に出来ていますから、本当に物を支える気になれば、その適正な位置にさっと足が進むはずです。足が進まないのは本気で支える気になってないからです。合気道の技でどの位置に入ったらええとか悪いとか言う前に、本気で支えようと思えばいいのです。出来なかったらそれはあなたがその気になってない証拠、僕の言うことを信じてない証拠、ということにしています。

さらに合気道は自分だけが強くなっても仕方がない。自分の周りも強くなってもらわねばなりません。だから相手を支えながらも自分の重みも相手に伝えてやる。そうして互いが互いを支えあった状態、自分も相手も強い状態を作ってから、そんでもって初めて一緒に動く。
そういうことを何度もあれこれといろんな形で実感してもらって確信を深めてもらうというのが、うちの合気道の稽古です。

一家の大黒柱もそう。あんまり自分一人で背負い込んでも強くない。だからと言って人に凭れてばかりでは一向に強くはならないです。
世の中は持ちつ持たれつ。自分が強くなろうと思ったら周りも強くしてあげる。周りがあるから自分も強い。そして自分と周りの繋がりが大切ということを信念として持ってほしいです。信念に出来るような稽古をしていってもらいたいです。
そして「先々の気」。まずは自分が最初に支えてあげるという「気」を先に出すこと。それに対して相手が繋がろうとしてくるのだということを、合気道開祖の教えからくみ取り、稽古や日々の暮らしの中で体現していってほしいと思います。

そうしてあなたは実力をつけていきます。その実力は日々のあなたの行動によって蓄積されていくものだということを知りましょう。そしてあなたの実力に応じて、あなたには使命と責任がついてくるということも自覚しましょう。
自覚がない者に自己確立は出来ません。自己確立が出来ない者が自分を信じられるわけはありません。
全ての人にはそれぞれに課せられた使命と責任があります。またその使命と責任は日々変わり続けます。毎日毎日、その使命と責任を探るべく努力し続けましょう。

それがあなたの強さになるのですから。