過去に「四教論」というものを書きました。
合気道の基本技とされる一教から四教の4つは、単に「腕抑え」「小手回し」「小手捻り」「手首抑え」等の技法ではなく、合気道の根幹の教えであると。
一教は自分を中心とした円、つまり自己の確立、二教は自分と他人との共存、三教は自他協力しての共栄、四教は「トドメ」の教えであると。
三教まではプラス思考です。
しかし四教はちょっと違う。
「いち」「に」「さん」と音読みで来てなぜ「し」でないのか。それは「死」に通じるから、あまりに的確にあからさまに意味を表すのを避けたのだと思います。
合気道は全ての技に生成化育があります。いえ合気道だけでなく、他の武道の技にも武道に限らずあらゆる物事に生成化育がある。そして死があります。
一教でも二教でも三教でも最後には極めを行います。
極めはまともに掛けると相当に痛いものです。なので最近はほとんどの道場でこの極めの部分を適当にやってます。
「イテテイテテ」くらいのものでしょう。
その程度では本当に極まってはいません。
本当に極まれば、「アっ」と言って即座にタップ。それでもやめなけば「失神」することも珍しくありません。
相手を痛がらせるのは実は楽しいものです。痛がらせようとして相手がちっとも痛がらなかったら本当に面白くありません。
健康目的の合気道でも、ちょっとしたいたずら心で痛がらせるのは、僕はいいと思いますし、本当の極めに入らなければ正しく行えばストレッチになります。
ただし間違ってやると関節を壊したりすることもあるので、気をつけましょう。
けっしてイジメにならないように。
指導者を目指す人は必ず本当の極めを知っておいてほしいと思います。
そして明確に区別をして確実に使い分けれるようにしてほしいですね。
失神もしてほしいし、四教では気色悪いブヨブヨも経験してほしい。
なった時に慌てずに済むし加減を知ることも出来ます。
知らんうちにコロしたり傷つけてしまうなんて最悪ですからね。
四教鍛錬で主に狙うところは◯印の部分。◎の部分への鍛錬はおススメしません。
使う部位は主にこの三か所。
出来れば普段から鍛えてほしいと思います。
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http://www.youtube.com/watch?v=PTsCwxNO4u0